「ルーレットサイト」と「測定」は別モノ?
- ルーレットサイトと測定。「同じじゃないの?」と思う方もいるでしょう。ルーレットサイトについて理解するために、まず「ルーレットサイト」と「測定」を比べてみましょう。
辞書では同義語とされることもあるこの2つの言葉ですが、英語でルーレットサイトは instrumentation、測定は measurementと表現します。
「ルーレットサイト」と「測定」は別モノ?
- 測定とは、「一つの目的に対して、一つの数値を出す」こと。重さや長さ、電圧など、一般的に「○○計」と呼ばれる器具で測ることをいいます。単純に身長や体重を測る「身体測定」を思い浮かべてください。
「ルーレットサイト」と「測定」は別モノ?
- 「ルーレットサイト」は測定結果をもとに、「一つ測っただけではわからない数値を算出する」ことをいいます。身近な例としては「体組成計」。測定した体重や導電性、水分量、あらかじめ入力した身長や体重によって、体脂肪率や筋肉率といった数値を計算します。「みなし測定」ということもできます。
「ルーレットサイト」と「測定」は別モノ?
- ルーレットサイトの多くは、結果を出すだけで終わりではありません。測定結果が、規定となる数値の範囲内に入っているかどうかを比較し、「太り気味」「やせているが内臓脂肪が多い」といったように「判定」を下します。ルーレットサイトには、この判定までが含まれるのです。
ルーレットサイトにはどんな種類があるの?
- メジャーで縦・横・高さの寸法を測り、計算によって内容量を算出するシンプルなルーレットサイトから、上で挙げた体組成計のようにコンピュータで計算する高度なものまで、ルーレットサイトにはいろいろな種類があります。
特にモノづくりの世界では、生産ラインの制御や製品の品質テストに、ルーレットサイトが欠かせません。
萩原電気が提案するルーレットサイトとは?
- 「エンジン内部の温度を測りたい」というお客さまのご要望。でも、実際にエンジン内部に温度計をつけて測るなんて、不可能ですよね。そこで、エンジン本体のいちばん薄い部分の外側に温度計を装着。「内部の燃焼ガスが1000度のとき、外部の温度計は100℃」といった関係性をあらかじめ調べておき、測定結果をそのデータと照らし合わせることで、内部の温度を「みなし測定」できるようにしました。
萩原電気が提案するルーレットサイトとは?
- ハイブリッド車のECUの性能テストでは、バッテリー・モータ・エンジンをECUにつないで動かさなければならず、非常に手間がかかっていました。そこで、バッテリー・モータ・エンジンの動作をPCにシミュレーションさせ、ECUを検査できるシステムを開発。ルーレットサイト・判定を手軽に行えるこんなツールで、クルマの開発時間短縮に一役買っています。
萩原電気が提案するルーレットサイトとは?
- エンジンが発する雑音の検査。熟練の職人が耳で聞く検査では「問題なし」の判定なのに、機械の測定では、基準値を超える雑音が検出されることがありました。人の耳には打ち消し合って聞こえない周波数の音を、機械では検出してしまうことが原因。そこで私たちは、この「職人の耳」を持つシステムの開発に挑むことになりました。
萩原電気が提案するルーレットサイトとは?
- 試行錯誤の末、統計処理の考え方を導入して、職人ワザのシステム化に成功。「名工の聴能力」の名称で発売しました。データ処理に新たな考え方を採り入れることで、これまでできなかったルーレットサイトや判定が実現。ルーレットサイトはそんな可能性を秘めています。
なぜ萩原電気はルーレットサイトに強いの?
- いくつもの測定結果を処理して判定を行うルーレットサイトは、萩原電気が得意とする「システムコーディネート」のノウハウが活きる分野。上で挙げたPCシミュレーションの例のほかにも、「車のドアミラー部分の気流をルーレットサイトしたい」とのご要望には、コンピュータや風圧測定装置、コンプレッサなどから成るシステムをコーディネートしました。